若い関節症のリハビリ
3月末からご依頼を頂き週一回リハビリトレーニングを受けてくれている、イングリッシュゴールデンレトリーバーの4歳の女の子です
1歳になる前に両前足に骨棘(骨の関節にとげが出来てしまう事)が出来てしまい、変形性関節症の診断を受け両前足の手術をしました。
獣医師からは
・体重を増やさない
・無理をしないように運動は控える
・筋力は落とさない
と指示を受けたそうです
飼い主さんは体重を増やさないように穏やかな生活をされていましたが、お散歩に行くとシニア犬に間違われる事も多く、まだまだ若くこれから4歳になるのにこのままでいいのか?とずっと心配されていて、疼痛管理の生活を続けていくのではなく違う過ごし方があるかもしれない。年をとる前に弱ってしまうかもしれないと言う事でご依頼頂きました。
カウンセリングをしていく中でお座りをしてもすぐ寝転んでしまい、カラダを触るととても細く、大型犬と言うよりは中型犬の大きめの子くらいのサイズ感でした💦
運動や筋力も同じ犬種の子達と比べてみても少ないのは診て、触って分かるので、大きい目標は動けるカラダ作りとして少しづつカラダを動かす事から始めます。
カウンセリングした時に20分だけマッサージをしたらググッグッと首があがり、背中のラインも真っ直ぐになって内側に入っていた骨盤が上がったのが分かりますか?
温めて硬くなったカラダをほぐすとこんなにも変化が現れてくれたのは若さもありますが、実はわんちゃん自身もカラダが動く事を知らなかったと言う事もあります。
はじめてお会いした時のお座りは足が崩れた座り方をしていたのが、2回目のリハビリトレーニングで足をしまい背中を伸ばし、骨盤の向きを外側に向けてしっかり自分の体重を感じるように正しいお座りを教えてあげるとピッカピカの笑顔でかっこいいお座りをやって見せてくれました😁✨
3回目の時は正しいお座りの復習とキープ、そして少し負荷をかけたトレーニング
人の気持ちや行動を汲み取ってくれる子なので、私がどんな事をして欲しいか、次はどんな事をするのか、など前回やったリハビリをしっかり覚えていていつもスムーズにケアの時間が進みます😊
毎回一生懸命頑張ってくれるので終わった後はいつも疲れてお母さんがお仕事から帰って来るまでお昼寝をして待っているそうです😊
4年間運動をして来なかったけれども、3回のリハビリトレーニングでカラダを動かす楽しさが分かり始め、ずっと頭が重く地面ばかり見ていた4年間が顔を上げたら大好きな家族の顔や毎日過ごしている家の中、散歩道、今まで気づかなかった景色が見えるようになった
お母さんは元々表情で気持ちを伝えてくれる子だったけど、最近はもっとたくさんの笑顔が見れるようになりました。と仰って頂けました😊
わんちゃんって結構カラダ動かすの好きな子多いんです
若い子でも中年期の子でも、シニア期の子でも
『ウチの子お散歩キライだから』
『ウチの子、年だから』
『治らないと思ってた』
本当にそうでしょうか?
実はチャレンジしてみると、アレ?おしりの位置が高くなってる?
足が伸びてる?背中のカーブが緩くなった?等の変化に驚かれます
わんちゃんも飼い主さんも『~だから』出来ない諦めの魔法をかけてしまっている時はぜひ『ウチの子だからできる』の魔法に変えてみてください😊
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